インターネットEDIシステム

インターネットEDIシステムとは、企業間の伝票発行システム、受注システムをインターネットを用いて有機的に結合することです。
ファクスでは実現できない、コンピュータ同士で理解できるデータを直接扱える便利さと電話と同じくらいリアルタイムで情報を得られることは魅力があります。
しかもいずみ生産管理ネットワーク上で工場内の現場でもすぐ閲覧できるので、得意先からの注文や外注先に対する発注も本当の意味でリアルタイムです。

システム設定時(導入時)に指定のパスワードを入力しますと自動的にインターネットEDI接続の為の設定が行われます。



『EDIデータを生産管理データで使用する』のチェックを外し、代わりに『EDIの着信のみ受け付ける』にチェクを入れておけば、注文書の発行のみを受け持つEDI端末としても利用できます。
この利用の仕方では生産管理システムの機能はあまり発揮できませんが、内職や極小規模な工場など管理を必要としない会社での使用にはこの運用方法の方がなにかと便利なものです。

グローバルなものでなくローカルな運用も可能です。
インターネットサーバーを独自に設置して、その環境をローカルなものとします。
どうしてもデータを外部に出したくない、協賛グループ内のみで運用したい場合は、独自にサーバーを立ち上げることで対処できます。


EDIでネットワーク通信を行う為には、EDIの予約コードが必要です。
いずみ生産管理システムでは会員パスワード発行時にお客様番号を付けさせていただいております。
その番号を自社の(会社コード999)EDIの予約コードとしております。
この番号は自動的にマスター内に登録されますので登録の手間は必要ありません。

EDIセキュリティーの為の通信用のパスワードも会員パスワードを自動的に使用しますので他に漏れないようしっかり管理してください。



ところで他社の設定は手で登録する必要があります。
これは相手先に電話など何らかの手段でお客様番号を教えていただいてその登録を行います。
当然ですが、各工場ともいずみ生産管理システム同士でないとEDI相互通信はできません。



EDIで注文書を発行して見ましょう。
通常通り打ち込んでいくだけでEDIでの発行となります。
打ち込み間違いがないか確認後、 ボタンを押します。
ボタンを押した場合は、EDIでの発行とはならず、通常の紙での注文書発行となりますので使い分けもできます。



全ての必要な注文書を切り終わりましたら、 ボタンを押してください。
WEB-EDIシステムが起動しますので、 ボタンを押してください。
これで注文書データをインターネットでやり取りを行います。



得意先より注文書が3通届いているみたいですので確認して見ましょう。



以下の方法でも確認できます。



WEB-EDI では、得意先で発行された伝票データを直接プリント出力せず一旦受注実績データとして管理することができます。
納品時に注文書ごとプリント出力することでコンピュータ入力の手間や納品伝票を手書きする手間をまったくなくすことができます。
伝票作業の事務では、この受注された注文書の入力や、納品する時の注文書に手書きされる時間、そして納品時に注文書をそろえる手間に、想像以上の時間と労力を費やしています。
この無駄な時間を削除する目的からも、納品時に得意先からの注文書を納品データと一緒に出力するのが一番理想的です。

得意先がEDIモードの時には、注文番号と納期を打ち込まずに、いきなり納品数量を入力してください。
納期順に判断して注文書と同時に納品書に納品数量を印刷して出力します。
ですから、納品時の手書き作業も必要ないのです。



納品時分納となる場合、自動で分納処理を行うこともできます。
後から分納伝票が実際に発行されても、この分納データが優先されます。
これを分納の場合には、実際には受注残があるのに完納扱いになってしまう無為なリードタイムを防ぐ為の方法としています。



伝票の印刷発行が終わりましたらこのメッセージが出ます。



もう一度同じ内容で呼び出してみますと、きちんと処理されたことが分かると思います。
この例ですとEDIのみでなく、手作業で注文書が切られているものもあります。
以下のように伝票形式が混在していても正確に処理されます。




更新日 2001年12月17日